
皆さんこんにちは!
有限会社銅春、更新担当の中西です。
さて今回は
~確認事項~
ということで、今回は、私たちが実際の現場で重視している「建築板金工事の事前確認事項」を10項目にまとめて、失敗しないためのチェックポイントとして深く解説していきます!
建築板金は、建物を「風雨から守る外装の鎧」とも言える非常に重要な工種です。
しかし、その多くは完成してしまえば見えにくく、後からの手直しが困難な“仕上げ工事”であるため、施工前の確認が不十分だと重大なトラブルに発展する可能性があります。
建築板金工事とは、主に以下のような金属薄板を用いた施工を指します。
金属屋根(瓦棒葺き、立平葺き、折板屋根など)
金属外壁(角波、スパンドレル、サイディング)
雨樋、笠木、水切り、破風板、軒先・ケラバなどの板金加工部材
鉄板巻き・役物加工・フラッシングの納まり施工
📌 板金工事の不具合=漏水、錆び、風害、断熱不良、意匠不良などに直結します。
だからこそ、「施工前の確認と段取り」が工事全体の品質を左右するのです。
RC造/S造/木造で納まりが異なる
屋根の勾配・長さ・下地構造の確認(垂木 or 母屋)
屋根上設備(太陽光・室外機など)との干渉有無
🏠 勾配が2.5寸未満なら立平葺きNGなど、工法選定に影響する条件を早期に把握する必要があります。
下地の材料・厚み・精度(不陸・浮き・段差)
木下地か鉄骨か?ビス・タッカー・ハゼ固定の可否
不陸調整や補強が必要かどうかの判断
📏 板金材は「下地の歪み=仕上がりの歪み」に直結します。レベル・垂直・平滑性の事前確認は必須です。
軒先・ケラバ・棟・谷・笠木・開口部の役物形状と取合い
サッシ、ドレン、他設備との接続部分の防水処理計画
雨仕舞の考慮(風下方向、重ね順、立ち上がり高さ)
📐 一つの役物の納まりミスが、建物全体の防水不良を招く可能性があるため、詳細図・断面図の確認が重要です。
材質(ガルバリウム鋼板/ステンレス/カラー鉄板など)
板厚(例:0.35mm、0.4mm、0.5mm)
表面仕上げ(フッ素、ポリエステル、錆止めなど)と色
🎨 発注ミス防止のため、材料仕様書・カタログ・サンプルでの確認が不可欠です。
長尺板の搬入経路と保管場所の確保
クレーン/手運び/外部足場の使用可否
板金材の傷・曲がり・凹みを防ぐための保管方法
📦 特に折板屋根などの6m超の長尺品は取り扱いに細心の注意が必要です。
軒先・ケラバでの落下防止対策(親綱・手すり)
材料の持ち運びルートと作業スペースの確保
隣接建物・通行人への安全対策
🛠️ 板金工事は高所作業が多いため、足場計画との連携が極めて重要です。
金属屋根は雨天施工不可。天候による施工中断リスクの確認
冬期の凍結/夏場の金属膨張対策(クリアランス確保)
☀️ 板金材は熱膨張・収縮によりたわみや異音が出る可能性があるため、施工時の気温に応じた設計・施工が必要です。
防水テープの種類・位置
シーリング材のグレード(耐候・耐熱性)
接合部の下地処理(清掃・プライマー)確認
💧 接合部の防水が弱ければ、10年後に雨漏りが起こるという長期的視点でのチェックが必要です。
板金加工時のハンマー音・グラインダー音への事前周知
飛散防止シートの設置、風が強い日の作業中止判断
施工時間帯の調整(早朝・夕方の音問題)
📢 板金工事は金属音が発生しやすいため、近隣クレームの予防策が品質と信頼を守ることにつながります。
建築図と板金施工図の整合(開口位置・寸法・納まり)
建具・外壁工事との順序・工程の確認
役物の加工寸法・工場発注品の納期調整
📋 納まり図面がない場合は、現場打合せで手書きスケッチや3Dツールを活用して共有するのがベストです。
建築板金工事は、一見シンプルな「金属の張り物」に見えて、実は構造・気候・建築全体との密接な関係性を持っています。
そして、完成後は見えにくく、やり直しが難しい工種でもあります。だからこそ、以下の3点が最も重要です:
この“確認力”こそが、美しく・丈夫で・長持ちする板金工事を実現する原動力なのです。
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