
皆さんこんにちは!
有限会社銅春、更新担当の中西です。
さて今回は
~多様化~
建築板金と聞くと、かつては「トタン屋根」や「雨どいの施工」を連想する方も多いかもしれません。しかし近年、建築板金の領域は大きく進化し、多様な建物・材料・技術へと広がりを見せています。
金属という素材の可能性を最大限に活かすその仕事は、いまや“外装の芸術”とも言える存在になりつつあります。
建築板金における「多様化」の現状を、技術・素材・デザイン・働き方の視点から深掘りしていきます。
目次
かつて建築板金の主な役割は、雨仕舞いや屋根・外壁の水密性を高めることでしたが、現在では施工対象が大きく広がっています。
屋根工事(瓦棒葺き・立平葺き・折板屋根など)
気候や勾配に応じた多様な屋根工法に対応。
外壁・ファサードパネル
軽量で高耐久の金属パネルを使ったデザイン性の高い外装。
内装装飾・インテリア金属加工
商業施設や店舗で使われる金属パネルの内装意匠施工。
樋(とい)・フード・笠木などの板金加工
建物の機能を支えるさまざまなディテールに関与。
こうして、建築板金の“守備範囲”は、もはや建物全体に広がっているのです。
一昔前は「トタン(亜鉛メッキ鋼板)」が主流でしたが、現在ではさまざまな金属が選択肢として登場しています。
ガルバリウム鋼板:耐久性・耐食性・軽量性に優れ、現代住宅の定番素材に。
ステンレス:公共施設や工場で使われる高耐候・高強度素材。
銅板・チタン・アルミ:意匠性や加工性を重視した高級建築に使用。
カラー鋼板やフッ素樹脂焼付塗装材:色や質感の自由度が高く、デザインの幅が拡大。
これら多彩な素材に対応するため、施工者の知識や加工技術もより専門化・高難度化しています。
建築板金は、機能性だけでなく「見た目」の美しさが強く求められる時代に入りました。
シームレスな納まり:ビスや継ぎ目を隠した仕上げが求められる。
複雑な形状への対応:曲面や斜面など、建築家の意匠に応じた柔軟な施工。
サステナブルな外観素材:リサイクル可能でメンテナンス性の高い外装材が注目。
これにより、板金職人は単なる“施工者”ではなく、建築デザイナーと並ぶ“仕上げの演出家”としての役割も担うようになっています。
施工方法も大きく多様化・進化しています。
工場加工と現場施工のハイブリッド:プレカットやロール成型機による部材加工が進み、現場では短時間で高精度な施工が可能に。
折り・曲げ・接合の技術革新:伝統の“手折り”技術に加え、NCベンダーやレーザー加工などの機械技術も活用。
3DモデリングとBIM連携:施工前の干渉チェックや加工精度向上に寄与。
手作業とデジタル技術の融合により、建築板金は“職人の勘”に頼らずとも、品質とスピードを両立できる時代へと移行しています。
建築板金の現場では、多様な人材が活躍するようになってきました。
女性職人の活躍:軽量で扱いやすい材料の登場により、女性の参入が進む。
外国人技能実習生・特定技能人材の増加:技術力の国際継承も始まっている。
設計・管理・営業職との連携強化:板金工事を理解するゼネコンや建築士の存在も重要に。
また、YouTubeやSNSで加工技術を発信する若手職人も増え、“魅せる技術”としての価値が高まっています。
建築板金の仕事は今や、単なる“雨仕舞い”ではありません。
素材、工法、デザイン、技術、働き方のすべてが多様化し、建築文化の一翼を担う存在へと進化しています。
匠の技と最先端技術の融合
機能性と美しさを兼ね備えた建築演出
その最前線にあるのが、今の建築板金の世界です。
これからも、暮らしや都市の未来を「金属の力」で支えていく、その進化は止まりません。
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