
皆さんこんにちは!
有限会社銅春、更新担当の中西です。
さて今回は
~3D図面~
ということで、建築板金における3D図面の導入が現場にもたらす影響と未来展望を、実務レベルから掘り下げてご紹介します。
屋根や外壁、雨樋など、私たちの暮らしを雨風から守る「建築板金」。その加工・施工には熟練した技と正確な設計が求められます。そんな板金業界にも、近年“3D図面(3D CAD)”という新しいツールが急速に広がりつつあります。
薄い金属板(ガルバリウム、銅板、ステンレスなど)を加工・取り付けし、建物の防水・装飾機能を果たす仕事
屋根・外壁の仕上げ、雨樋、笠木、谷樋など多岐にわたる
ミリ単位の調整力と“現場対応力”が命
折り曲げ・接合・勾配処理などの細部が立体的に表現できる
加工前に“納まりの確認”が正確に可能
平面図では見えにくい「干渉」「角度のズレ」「重なり」を事前に把握
材料取り・展開図作成にも役立つため、板金加工の効率が大幅アップ
手書きスケッチや口頭説明に頼らず、視覚的に伝えられる
若手や外国人技能者との“技術共有”にも効果的
AutoCAD、SolidWorks、Rhino、Fusion 360などの3D CADを活用
立体モデルから板取り図(フラット展開)へ変換可能
ドーム屋根、アール壁、複雑な谷樋などに対し、正確な寸法・角度で製作指示が可能
精度が要求される「ゼロクリアランス施工」にも対応
タブレットやPCでの閲覧に慣れていない職人も
対応策:印刷できる3D断面図や、簡易ビューワーの活用
小規模業者ではCAD人材の育成が課題
対応策:外注との連携・操作の部分外注・クラウドCADの活用
BIM(建築情報モデリング)と連携することで、他工種との納まり連携がスムーズに
建築全体の「施工前検証」においても板金が“見える化”される
3Dモデルから自動で切断・曲げデータを生成する技術の発展
プレカット+現場対応という「半自動施工」の時代へ
建築板金の世界は、“手仕事の美”と“デジタルの力”が共存できる希少な分野です。3D図面を導入することで、設計の精度、加工の効率、施工の安全が大きく向上します。職人技術と最新技術が手を取り合うことで、未来の建築はより美しく、より合理的になっていくでしょう。
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