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日別アーカイブ: 2025年5月16日

建築板金雑学講座

皆さんこんにちは!
有限会社銅春、更新担当の中西です。

 

さて今回は

図面書き出し

ということで、建築板金における図面書き出しなぜ重要か、どんな工程技術必要掘り紹介ます。

 

 

 

建築板金工事は、屋根・外壁・水切りなどの“建物から守る”重要部分担う職種です。中でも、図面の「書き出し」作業は、現場加工つなぐ橋渡し1板金部材に対してどれだけ正確情報整理し、展開できるで、施工精度仕上がり決まるといって過言ではありません。


1. 書き出しか?~図面情報の「加工翻訳作業」

設計図面建具図、などから、現場使う板金部材正確寸法・位置・取付位置・まり抜き出し、加工展開落とし込む作業を「図面書き出し」ます。

情報抽出項目

  • 板金部材さ・幅・角度

  • 下地寸法・逃げ寸法

  • ジョイント重ねろ・勾配補正

  • 現場ごとまり形状パラペット、笠木、など)

この書き出し正確でなければ、漏れる・部材ない・加工やり直しといった致命トラブル招きます。


2. 図面書き出し重要理由

1. 加工精度確保

板金ミリ誤差が“仕舞い不良”つながります。図面書き出し正確あれば、工場加工でも現場加工でも迷いなくなります。

2. まりミス防止

設計図面実際現場では差異がちです。現場寸法調整形状変更考慮した書き出しが、スムーズ施工直結ます。

3. 部材い・材料ロス削減

材料手配段階部材サイズ数量正確出すは、図面書き出しによる正確展開寸法せん。


3. 書き出し時に確認すべポイント

項目 内容 注意
寸法 上下部材 最低20〜30mm一般基準、風圧考慮
勾配補正 斜面角度反映 笠木・では必須、水平ない
展開 半径・R取り によって伸び補正必要
現場まり 接合部・シーリング 返し・逃げ寸法明記
取り合い関係 屋根・壁・サッシ接続 職種干渉確認必須

4. 書き出しミスもたらすリスク

  • 加工サイズ違い → 加工・納期遅延

  • 不足 → 雨水侵入による漏水・クレーム発生

  • 角度計算ミス → 不良、美観損失・強度不足

  • 不足 → 現場加工継ぎ足し・不安定まり

板金工事は“見えない部分こそ丁寧に”鉄則。図面書き出し甘いと、見えない場所建物寿命縮むです。


5. デジタル加工時代書き出し対応

現在では、CAD・CAM展開データし、工場シャーリングベンダー自動加工する事例増加です。これにより

  • 図面データ直接加工連携

  • 展開寸法・角度ミスエラー検出

  • 作業平準化・省力実現

ただし、最初書き出しミスそのまま機械流れるため、初期チェック精度より一層重要なります。


書き出し」職人の“段取り力”結晶

建築板金における図面書き出しは、ただの「準備作業」ではありません。それは、加工・施工・安全・仕上がりすべて決める職人段取りです。

書き出し始まり、書き出し終わる”それほどまでこの作業重要あり、プロとして信頼品質支える核心です。

 

 

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