
皆さんこんにちは!
有限会社銅春、更新担当の中西です。
さて今回は
~“雨仕舞いが9割”~
建物を長持ちさせるカギは、雨を入れない・入っても逃がす・劣化を遅らせる。つまり雨仕舞いです。建築板金は、屋根・外壁・見切り・雨樋などの金属でつくる防水ディテールのプロ。ここでは、素材選びから工法、点検まで“現場で効く”要点をまとめます。
目次
ガルバリウム鋼板(SGL含む):軽量・コスパ良・耐久◎。住宅〜店舗の定番。
ステンレス:海岸部・工場地帯など塩害や腐食雰囲気に強い。
銅・チタン亜鉛:経年で美しい緑青/グレーに。社寺・意匠性重視向け。
アルミ:軽くて錆びにくい。大型庇や化粧パネルに。
🎯 選定ポイント:地域(積雪・風・塩害)×勾配×意匠×予算×メンテ体制。
立平葺き(たてひら):長尺対応・勾配緩めOK。縦ハゼで止水力◎。
横葺き:軽快な見た目。段葺きで意匠のリズムをつくる。
瓦棒葺き(吊り子):下地追従性と納まりの自由度が高い。
一文字葺き:和モダンの端正さ。役物(見切り)で質感が決まる。
📝 勾配が緩いほど継手の性能・通気層の確保が重要。長尺は熱伸び(膨張)に注意。
重ねる(上から下へ水の道をつくる)
止める(ハゼ・シール・防水テープを“乾式優先”で)
逃がす(通気層・谷樋・水切りで圧力を抜く)
💡 弱点になりやすい場所:軒先・棟・谷・壁際・出隅入隅・開口部まわり。ここに“手間をかける”のがプロの価値。
金属サイディング/スパンドレル:通気胴縁+透湿防水シートが基本セット。
見切り・水切り:1〜2mmのハネ出しで毛細管現象を断つ。
開口部:上→側→下の順で防水テープ。下端は三角シールで水を切る。
📷 仕上げ前に:役物のビスピッチ・端部処理・ジョイント鈍角をチェック&撮影。
樋勾配は1/200目安。集水器まわりは清掃口を。
雪止め:地域の積雪基準で配置。軒先の補強下地を忘れずに。
耐風:屋根端部・外壁端部はビス増し&ハゼ圧着強化。海沿いは防錆ねじ。
下葺き連続性:ルーフィング・透湿防水紙のラップ方向と寸法厳守。
留め付け:座金+シーリングの使い分け。端部はビスピッチ短く。
熱伸びの逃げ:長尺はスリットやスライド金具で。
通気:棟換気・軒通気の連続を切らない。
異種接触腐食:銅×アルミなど絶縁ライナーを挟む。
雨上がりに天井・サッシ上のシミ確認。
軒樋の溜まり・オーバーフロー跡。
風の後は棟包み・軒先の浮きを目視。
半年に1回、樋のゴミ取り+コーキングのひびチェック。
🛠️ 推奨サイクル:屋根・外壁とも1年点検/5〜10年でシーリング再施工/15〜25年で葺き替え検討(環境により変動)。
既存撤去→断熱補強+通気層→現場成形の長尺立平→棟換気。
仕上げ:フッ素塗装で耐候性アップ。
結果:夏の小屋裏温度▲4〜6℃目安、雨音も軽減、外観はシャープに。🎉
建築板金は細部の積み重ね。素材・工法・通気・役物・雨樋まで一体設計すれば、家は長持ちします。
現地調査→写真診断→プラン→施工→点検までワンストップでお任せください。📞🏠✨
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